恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「蓮さん!!持ってきました」
大勢のヤンキー達が大量の紙の束を
持って来た。
そして、次から次へと机に置いて行った。
「何なんだ!?
この紙切れの束は…?」
「これは、署名です。
学園の全校生徒が、協力して書いてもらいました。
『高遠寺蓮と雅は、双子の兄弟だ。
何も聞いていないし、知らない』って
書いてあります!」
蓮先輩の父親は、驚いて尋ねてきたので
私は、ハッキリと説明した。
「全校生徒の…署名?」
「あぁ、皆に話して協力してもらったんだ!
皆…兄貴に戻って来てほしいんだ」
三永先輩がそう言ってきた。
「蓮先輩は、学園に居てもらわないとダメな人です。
それに皆。見ていないし
聞いていないって言っています!
あなた達が黙ってくれたらしきたりは、
まだ有効になるはずです」
私は、必死に訴えた。
「…お前ら…」
驚きを隠せない蓮先輩だった。