恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

そうすると景吾先輩の父親が

「確かに…会社に必要なのは、
あんな風に皆に慕われる社長なのかも知れないな」

そう呟いてきた。

「伯父さん!?」

「ちょっ父さん!?何考えてるんだ?」

景吾先輩も蓮先輩も驚いた。

「…蓮。一つ聞いてもいいか?
お前は、雅の事をどう思っているんだ?」

景吾先輩の父親は、質問してきた。

「俺は、雅のこと……自慢の兄貴だと思います。
いつもニコニコと笑っていて
馬鹿みたいに優しくて。
俺も…あんな風になりたかった」

少し寂しそうな優しい表情する蓮先輩。

蓮…先輩。

「フッそうか…俺は、間違っていたのかも
知れないな。財産に目が眩んで
大事な事を忘れていたような気がする」

「…兄さん…?」

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