恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
第2章。
チュンチュンとスズメが鳴く朝。
私、倉田七海は、
いつもバタバタと騒がしかった。
「嘘…もうこの時間!?
完全に寝坊しちゃった~!!」
着替えると慌てて階段をおりていく。
やばい。絶対に怒られちゃう。
「七海ちゃんおはよう。ご飯は?」
「おはよ~う志穂さん。
ごめ~ん。間に合わないからいらない!」
「七海ーおはよう!
そういえば、今日なんだが」
「あーもう。帰ったら聞くからお兄ちゃん。
行ってきます!」
お兄ちゃんの話を聞かずに
慌てて家を出て行った。
「まったく…朝から騒がしい奴だな。
人の話も聞かないで…」
お兄ちゃんは、呆れたように
ため息を吐いた。