恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
ちょっと……。
私は、その光景に唖然とする。
「…な、何をやっているんですか!?」
「何って…見て分からないか?」
いや、分からないという問題ではない。
「そうではなくて、何で朝っぱから
ハーレムを作っているんですか!?」
見るとあちらこちらに
女子生徒と戯れる蓮先輩の姿があった。
「何、ヤキモチか?
まぁ、いい。お前らもう帰れ」
「え~蓮様。もう終わり?
もっと遊んでよ~」
「も~また、後で遊んでくださいね」
そう言いながら去って行く女子生徒達。
ドアが閉まると私は、蓮先輩に
怒鳴り付けた。
「誰もヤキモチなんか妬いていません。
そ、それより何ですか!?
朝早くから話って…私は、ハーレムを
見に来たのではありませんからね」