恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「何だ。つまんねぇ~な。まぁ、いい。
話ってのは、あれから色々と家族や親戚を含め
話し合いをして
正式に俺が家を継ぐ事になった」
「本当ですか!?」
蓮先輩の言葉に驚いた。
「あぁ、双子だったのは、事実だしな。
親父と伯父さんは、お互いに和解して
それぞれ協力してやる事で目をつぶる事になった。
まぁ、全て仕切るのは、俺だが…」
「だから、俺は…晴れて自由の身に
なったって事だ!」
そうなんだ……だとしたら
もう蓮先輩は、昔のしがらみに囚われたくても
済むことになるんだ。
「え~良かったではないですか!!
じゃあ、もう雅先輩に変装する
必要が無いって事ですよね?」
「いや…変装は、今のままでやるぞ!」
「はぁっ!?何でですか?」
もうやらなくてもいいのに……。
「まぁ、学園の奴らは、知っているし
する必要はないのだが
まだ、しきたりは、続行しているしな。
ガキの頃からやっているせいか
癖になっちゃっているのもあるが…それに」
「それに…?」
私は、意味が分からず首を傾げた。