恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「そんな大した事をしてる訳ではない。
じゃあ、気をつけて行けよ!…お前もな」
私をチラッと見ると
クスッと笑いさっさと行ってしまった。
「……。」
なんか…ムカつく。
「カッコイイ方ですよねぇ~」
花菜ちゃんは、ボーと赤くしながら蓮先輩の
後ろ姿を見ていた。
「あら、もしかして惚れちゃった?」
明里は、ニヤッと笑いながらからかってきた。
「まさか…そんな」
真っ赤になっていた。
「あ~やっぱり。
そういえば、蓮先輩ってこないだまで
秘密があったんだよ!」
「えっちょっと!!
明里…それは、秘密。」
私は、慌てて止めようとした。
「えーでも、花菜ちゃんならいいじゃない?
ココの生徒だし黙っててくれるなら
話しても大丈夫でしょう?
皆知っているのに花菜ちゃんだけ知らないのは、
可哀想よ」