恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「ごめん、ごめん。だけど
まだ決まったばかりだから落ち着くまで内緒ね?」

そう私が言うと

「はい。内緒にします…あ、じゃなくて
するわね。
そっか…私も何かお役に立てたらいいのに」

花菜ちゃんは、頬を染めながら
ポツリとそう言ってきた。

えっ?

「あらら。思わぬライバルの登場かしら?」

明里は、ニヤッと笑った。

「アハハッ…」

私は、笑うが本当に思わぬライバルになるとは、
この時は…夢にも思わなかった。

次の日。

花菜ちゃんは、下校近くになると
時間を潰していた。

(うん?あれは…)

「おい、二階堂だっけ?
家に帰らないのか…?」

それに気づいたのは、蓮先輩だった。

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