恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

まさか……。

「もしかして、花菜ちゃんって蓮先輩の事を」

「…はい。助けてもらった時も
凄くカッコよくて優しい人だなぁ~と思って。
変かな?」

花菜ちゃんは、恥ずかしそうに言った。

「ううん。全然そんな事は無いよ!」

「良かった…自分でも分かっているんです。
私は、こんな貧乏だし…あんな凄い人とは、
釣り合わないって
でも、諦めたく無くて…」

ズキッと痛む。

「大丈夫だよ。花菜ちゃんならきっと叶うよ!!
花菜ちゃん。可愛くていい子だもん」

私は、思わず必死でフォローした。

「七海…!?」

「ありがとう。
私、頑張ってみる。
七海ちゃんも応援してね」

花菜ちゃんは、嬉しそうに笑っていた。

ズキズキッとさらに
胸が痛みだした。

「う…うん」

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