恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「昨日知らない男とお茶していただろ?
帰りに見たぞ」
蓮先輩の言葉に
二階堂さんのことだと理解する。
「もしかして家の美容院で
バイトしている人のことですか?
二階堂さんって言って
花菜ちゃんのお兄さんなんです」
私は、詳しく説明した。
「だとしてもお前は、男なら誰とでも
お茶するのか?
へらへら笑ってもう少し危機感ぐらい持てよ!」
すると蓮先輩は、そんなことを言ってきた。
はぁっ!?
「何で危機感を持たないとダメなんですか!?
二階堂さんは、元気のない私を
心配してお茶に誘ってくれただけですし
変な意味なんて無いですよ!!」
「それが、危機感が無いって言っているんだ!!
そんなの分からないだろ!?」
はぁ~?何よそれ……。
「二階堂さんの悪口を言うなんて最低!!
第一蓮先輩にそんな事を言われたくない。
花菜ちゃんにへらへらしているのは、
先輩じゃない!!」
「はぁっ!?
俺が、いつ花菜にへらへらした!!?」
プチンと何かが切れる音がした。