恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

その頃

私は、泣きながら廊下を歩いていた。

「……。」

自分も何て馬鹿な事を言ったのか分かっている。

あんな…嫉妬むき出しみたいに言って
情けない。

「…私、何やっているんだか…」

あんな事を言ったって
何にもならないのに…。

私は、蓮先輩の彼女ではないのに……。

涙をハンカチで拭きながら
ボソッと言っていると後ろから声をかけられた。

「七海ちゃん?」

「えっ?」

振り向くと二階堂さんだった。

< 272 / 392 >

この作品をシェア

pagetop