恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

ハァ…とため息を吐いた。

泣いちゃうなんて情けない。

そうしたら

「落ち着いた?はい、これ」

二階堂さんは、そんな私に飲み物を買って
差し出してくれた。

「すみません…何から何まで」

「いいよ…俺で良かったら力になるよ?」

ニコッと笑顔で言われる。

「…ありがとう…ございます」

「それで、何か辛い事でもあった…?」

「…その…」

「友達や…彼氏とかかな?」

ギクッ!!

図星を言われて肩が思わず震えた。

「ち、違います!!
彼氏とかそんなんじゃあ…」

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