恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「フフ…なーんてね」

二階堂さんは、ニコッと笑った。

「えっ?」

「冗談。だから、そんな困った顔しないで」

二階堂さんは、そう言いながら苦笑いした。

「あ、何だ…びっくりさせないで下さいよ~」

私も苦笑いする。

「ごめん、ごめん。
でも、そんな男は、やめておきなよ!?
七海ちゃんには、
笑顔にさせてくれる人の方があってるよ…」

そう言い私の手をそっと触った。

ドキッ!!

思わず心臓が高鳴ってしまった。

(あの…手が…)

それをこっそり覗いている人物が居た。

カシャッとカメラを向けて

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