恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「無理ではない。何、大丈夫だ!
俺が、推薦しておいてやるから。
俺の推薦となれば、アイツも受け入れずには
いられないだろうからな」
蓮先輩は、ニヤッと笑っていた。
「…私に月(ルナ)にさせて
どうする気ですか!?」
恐る恐る尋ねてみると
「お前は、月(ルナ)になって
二重スパイをやれ!
アイツ……雅の近くに近づいて
アイツの弱点を探ってこい」
「はぁっ!?」
「あいつは、なかなか弱点や
弱みを見せないからな。
警戒していない女のお前が行けば
ポロッと出すかも知れない。それが、狙いだ!」
な、何て…最低な奴!!
そんな嫌われるようなことはやりたくない。
「そ…そんなの私は出来ません!!
スパイなんて…もし見つかったら」
「アイツに……雅に嫌われるのが嫌か?」
(うっ…)
言葉に詰まった。