恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「まーそんな事より
いい事を教えてあげましょうか?」
六崎先輩は、そう言ってきた。
えっ?
『いい事…?』
私と明里は、聞き返した。
「そう。実は、今悪い奴らが
高遠寺家を狙っているらしいわよ。
しかも、いろんな手段を使ってね!」
「高遠寺家を…!?」
「部長どうして…それを?」
「勘違いしないで!
ただ、前の事があるから…忠告をしただけよ!」
六崎先輩は、私を見ながらそう言ってきた。
(もしかして
前のを気にしてくれてるのだろうか?)
「教えて下さりありがとうございます。
六崎先輩」
私は、嬉しそうに笑顔を見せる。
照れ臭そうに目線を逸らしながら
「…別に。あの兄弟にも気をつけた方がいいわよ!
何か裏が有りそうだから」
そう言い去って行った。