恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「じゃあ、日曜の10時にお前の家に迎えに行く」

「はい」

嬉しそうに返事をしていた。

(これは、大変だわ!!)

それを聞いていた美久先輩は、
慌てて私にその事を教えてくれた。

「えっ!?
蓮先輩と花菜ちゃんがデート!!?」

「そうなのよ。酷いと思わない?
七海ちゃんが傷ついてる時にさ~」

美久先輩は、ブツブツと文句を言う。

そっか…蓮先輩は、
花菜ちゃんがいいんだ…。

胸がズキッと痛んだ。

「…そっか…仕方が無いよ」

私は、無理に笑顔を見せた。

「何言ってるのよ!!
取り返しに行かなくちゃあ」

「取り返すと言っても…そんな
私には、関係ない事だし」

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