恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
ひぃぃ…っっ!!
壁に穴を空けるなんて
なんて馬鹿力なの……?
身体がガタガタと震えた。
「は……はい」
「…よろしい。じゃあ、推薦しておくから
よろしく頼むよ!倉田七海さん」
ニコッと笑うと制服の襟を離してくれた。
何で…こんな事になっちゃったのだろう?
そりゃあ、雅先輩とお近づきになれるのは、
嬉しいけど…スパイだもん。
絶対にバレたら警戒どころか嫌われるよ!
私は、無理やりその推薦状を持たされ
放課後に生徒会に行く事になった。
もちろん。明里には、怪しまれたけど
足取りが重い……行きたくない。