恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「あっごめん。
だって…そのまま行ってたら今頃。
ってか、あんたどっちが好きなのよ!?」

明里が興味津々と聞いてくる。

それは…。

「…蓮…先輩」

「あ、やっと自覚したんだ?」

「自覚というか…なんていうか…」

「どっちでもいいわよ!いい?
蓮先輩が好きなら
ちゃんと告白しないとダメだからね!」

「そして花菜ちゃんのお兄さんには、
ちゃんと断ること」

明里は、ハッキリと言ってきた。

「…告白しても…無理だよ…」

「何で?」

「だって、蓮先輩は、花菜ちゃんの事が
好きなんだよ?
この前だってデートしてたしさ」

首を傾げる明里に私は、
悲しそうに言った。

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