恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「誰か、寝てるのか?」
蓮先輩は、そう言い強引にカーテンを開けた。
すると私が静かに寝息をたてて寝ていた。
「七海…?何だ、こいつ。
気分が悪いのか?」
驚きながらソッとベッドに
腰をかけた。
そして私の髪を触れた。
「う~ん。先輩…」
ビクッと驚いて肩を震わす蓮先輩。
「何だ…寝言か?」
「…蓮…先輩…の馬鹿…行かないで…」
涙を流しながら訴えていた。
「……。」
すると蓮先輩は、クスッと微笑んだ。
「こいつ…一体どんな夢見てんだよ?
失礼な奴…」
そう言いながら何だか嬉しそうだった。