恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「誰か、寝てるのか?」

蓮先輩は、そう言い強引にカーテンを開けた。

すると私が静かに寝息をたてて寝ていた。

「七海…?何だ、こいつ。
気分が悪いのか?」

驚きながらソッとベッドに
腰をかけた。

そして私の髪を触れた。

「う~ん。先輩…」

ビクッと驚いて肩を震わす蓮先輩。

「何だ…寝言か?」

「…蓮…先輩…の馬鹿…行かないで…」

涙を流しながら訴えていた。

「……。」

すると蓮先輩は、クスッと微笑んだ。

「こいつ…一体どんな夢見てんだよ?
失礼な奴…」

そう言いながら何だか嬉しそうだった。

< 320 / 392 >

この作品をシェア

pagetop