恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「だから、結婚するまで…同情でいいですから
私と抱いて下さい!!」

花菜ちゃんは、そう言ってきた。

「何、言ってんだ!?お前…?」

「変な事を言っているのは、分かっています。
でも、先輩の事が好きなんです!
好きなのに…気持ち伝えられずに結婚するなんて
私は、嫌なんです」

そう言いながらさらに泣き出してしまう。

「花菜…お前…」

「先輩には、好きな人が居るって分かっています。
七海ちゃんが好きなんですよね?」

「……。」

「でも…私…先輩…お願い…」

泣きながら蓮の胸の中で顔をうずくまる。

するとクスッと笑う蓮先輩。

「…花菜…」

「…はい?」

「猿芝居は…もう辞めにしないか?」

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