恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
ガラッと思いっきり
クラスのドアを開けた。
「明里ー追い掛けるよ!!」
明里を呼びにクラスの中に入って行く。
「えっ?何…どうしたの…!?」
「花菜ちゃんが、今日2時の便で
海外に帰ちゃうんだって!
会って見送らないと」
明里は、はっ?とした表情をした。
「あんた正気?
あんな事されて…何で、今さら」
「でも、この前まで友達だったんだよ!?
一緒に笑ったり行動していたのに
何もお別れすら言ってない。
そんなの悲し過ぎるよ!!」
私は、明里に必死で説得する。
私だってあの事件で花菜ちゃんから
裏切られたことは、ショックだったし
悲しかったけど
一度でも友達だと思っていた人だ。
何も言わないままお別れは、悲し過ぎるよ!
「…でも、向こうだって
来てほしくないかもよ……?」
「そんなことない!!
花菜ちゃんだって本当は、ずっと
友達欲しかったと思うし
お見送りしてくれて
喜ばない人なんて居ないよ!!」