恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
「そりゃあ…そうだけど…でも」
行くか迷っている明里。
「明里が行かなくても私は、行くからね!!
早退って事にしておいて」
そう言うと自分のカバンを持って
行ってしまう。
「ちょっと、七海!?」
慌てて止める明里の言葉を無視して
外の門まで行く。
今からタクシーに乗れば
間に合うかも知れない。
私は、タクシーに電話をするため
スマホを持ちながら校門を出ようとした。
するとバイク音が聞こえてきた。
「七海ー!!」
えっ?
この声は……?
「蓮先輩……?」
私は、振り向くと
蓮先輩と三永先輩がバイクに乗りながら
こちらを向かっていた。