恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
そして何とか私は、
仕事を終わらせて自宅に帰った。
ガチャッと玄関のドアを開けた。
「ただいま~ハァ……疲れた」
くたくたになりながら靴を脱いだ。
「お帰りなさい。
あら、どうしたの?疲れた顔して?」
「ただいま…志穂さん。
いや…その色々あってね」
「大丈夫?丁度お風呂が沸いているから
入ってくるといいわ」
「…ありがとう。
じゃあ、着替えたら入るね」
そう言うとトコトコと階段を上がって行く。
志穂さんは、お兄ちゃんのお嫁さんだ。
優しくて私を本当の妹のように
可愛がってくれるお姉さん的存在。
(いつも優しいなぁ…)