恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
蓮先輩?それとも……。
恐る恐る振り向くと雅先輩の方だった!!
思わずホッと胸を撫で下ろした。
いや。雅先輩に対して何ホッとしてるのよ!?
私ったら……。
「どうしたんだい?もう集合だけど
そろそろ行かないと間に合わないよ?」
「あっあの…いいえ。
ちょっと探し物をしていて
すぐに見つかると思うので」
慌てて誤魔化した。
「何を探しているの?
俺もまだ時間があるから一緒に探そうか?」
「あっいいえ。ちょっとしたヤツなので
すぐに見つかると思いますから大丈夫です」
ニコッと笑顔で返した。
さすがに原稿を無くしたなんて言えない。
「そっか…もし無理そうなら
一緒に探してあげるから言ってね」
「あっはい。
ありがとうございます」
深々と頭を下げた。