恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
もう時間がない。
すると扉がガチャッと開いた。
「す、すみません。遅れました!」
私は、体育館の中を勢いよく
入っていく。
(間に合った…!?)
「良かった~間に合ったんだ!!七海ちゃん」
「倉田さん…早くこちらへ」
司会者の人が慌てて言うので、
急いで前の方に向かった。
周りは、何事かとざわついていた。
ドキドキと心臓が高鳴った。
私の…気持ち。よし、大丈夫。
深く深呼吸をすると前を向いた。
「ル…月(ルナ)に就任しました。
1年の倉田七海です」