恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
凄く痛い…。
「いた~っ!!」
「ご…ごめん。誰か居ることに気づかなくて
大丈夫?倉田さん」
驚いて手を差し伸べた相手は、
雅先輩だった。
「雅先輩…!?だ、大丈夫です。
こちらこそ、すみません」
慌てて否定する。
「で、でも…おでこが赤くなってるよ!?」
私を立たせてくれると
慌てたように頭を触った。
ドキッと
心臓が高鳴ってしまう。
「本当に…すまない」
心配そうに雅先輩は、謝ってくれた。
「いいえ。お優しいですね」
ニコッと笑顔でそう伝えた。