イジワル専務の極上な愛し方
専務はイジワル系でしたか⁉︎
「専務、今夜もご馳走さまでした」
オーガニックレストランでの食事を終え、私たちは店を出る。時刻は二十時半を回っていた。
「いや、気にしなくていいよ。結構美味しい店だったな」
「そうですね。とても上品な味付けでした」
結局、ここの会計も専務に支払ってもらっちゃった……。
彼がどうしてもと、割り勘を頑なに拒んだからだけど、本当によかったのかな。
「じゃあ、一度会社に戻るけど、田辺さんは直帰する?」
「専務は、まだお仕事をされるんですか?」
本音は直帰をしたいけれど、専務が仕事で戻るなら私が帰るわけにはいかない。彼の質問に答えず、自分の疑問をぶつけると、彼はクスッと笑った。
「しないよ。今日は、帰ろうと思ってね。車を会社のビルに停めてるんだ。だから、一度会社に戻るんだよ」
「そうだったんですね。それなら、よかったです。じゃあ、私も帰ります」
駅まで歩こうかな、そう考えていたとき、専務が私を見つめて言った。
「家まで送ろうか? 田辺さん、電車だろ?」
「ええっ!? さすがに、そこまでは図々しいです。お気持ちだけ、受け取っておきます」
かなり動揺しながら断ると、専務はハハハと笑っている。
「いいって、なんでいちいちそんなに遠慮するんだよ」
「だ、だって……。ご飯までご馳走になった挙句、送ってもらうなんてできません」
こういうのも、専務が今まで出会った女性には、普通のことなの? 困惑でいっぱいの私の腕を、専務は突然掴んだ。
「せ、専務!?」
動揺にドキドキ感も加わり、顔が熱くなってくる。そんな私に、専務はニッとした。
「田辺さんの扱い方、少し分かった気がする。ちょっと強引にいかないといけないな。会社まで、一緒に帰ろう」
彼はそう言って、足早に歩みを進めた。そして私はというと、緊張でなにかを言葉にする余裕もない。
そしていつの間にか、専務の手は私の手を握っていた。
オーガニックレストランでの食事を終え、私たちは店を出る。時刻は二十時半を回っていた。
「いや、気にしなくていいよ。結構美味しい店だったな」
「そうですね。とても上品な味付けでした」
結局、ここの会計も専務に支払ってもらっちゃった……。
彼がどうしてもと、割り勘を頑なに拒んだからだけど、本当によかったのかな。
「じゃあ、一度会社に戻るけど、田辺さんは直帰する?」
「専務は、まだお仕事をされるんですか?」
本音は直帰をしたいけれど、専務が仕事で戻るなら私が帰るわけにはいかない。彼の質問に答えず、自分の疑問をぶつけると、彼はクスッと笑った。
「しないよ。今日は、帰ろうと思ってね。車を会社のビルに停めてるんだ。だから、一度会社に戻るんだよ」
「そうだったんですね。それなら、よかったです。じゃあ、私も帰ります」
駅まで歩こうかな、そう考えていたとき、専務が私を見つめて言った。
「家まで送ろうか? 田辺さん、電車だろ?」
「ええっ!? さすがに、そこまでは図々しいです。お気持ちだけ、受け取っておきます」
かなり動揺しながら断ると、専務はハハハと笑っている。
「いいって、なんでいちいちそんなに遠慮するんだよ」
「だ、だって……。ご飯までご馳走になった挙句、送ってもらうなんてできません」
こういうのも、専務が今まで出会った女性には、普通のことなの? 困惑でいっぱいの私の腕を、専務は突然掴んだ。
「せ、専務!?」
動揺にドキドキ感も加わり、顔が熱くなってくる。そんな私に、専務はニッとした。
「田辺さんの扱い方、少し分かった気がする。ちょっと強引にいかないといけないな。会社まで、一緒に帰ろう」
彼はそう言って、足早に歩みを進めた。そして私はというと、緊張でなにかを言葉にする余裕もない。
そしていつの間にか、専務の手は私の手を握っていた。