イジワル専務の極上な愛し方
実は溺愛系なんですね
祐一さんは、私より二歳年上で、大学時代のサークルの先輩。私たちは、IT系サークルに所属していて、そこで彼に告白されて付き合っていた。

でも、彼が卒業したと同時に、仕事に専念したいからと別れを切り出されてしまい、交際も終わり。

祐一さんがブランドを立ち上げたのはその後の話で、私は彼がそんなことを考えていたことも知らなかった。

それが寂しくて、彼にとっての私は、自分が思うより大事な存在ではなかったのかなと落ち込んだっけ。

その彼と、まさか仕事で再会するかもしれないなんて、思ってもみなくて動揺する。

祐一さんは、私を見てすぐに分かるかな……。別れてからは、一度も連絡を取ったことがなくて、今の彼の様子は分からない。

一時期は、テレビでよく取り上げられていたけれど、学生の頃よりずいぶん派手な雰囲気になっていて複雑な気持ちになったのを覚えている。

翔太さんのメールには、AMIのリンクも貼られていて、それをクリックするとホームページへ飛んだ。

トップページは、商品の紹介がメインで、高級ブランドらしくシックでオシャレな印象。

ためらいながらも、企業の紹介ページを開くと、祐一さんのプロフィール写真が目に飛び込んできた。
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