イジワル専務の極上な愛し方
「しょ、翔太さん……。こんなところで……」
私の髪をかき上げながら、彼は舌を絡めてくる。大胆な翔太さんの行動に、私の心は乱されてばかり……。
「ここは、人の出入りが少ないから大丈夫。彩奈の新鮮な反応に、心をくすぐられるんだよ」
唇を離した翔太さんは、穏やかな目で私を見つめた。彼の綺麗な瞳に見つめられると、なぜだか視線がそらせなくなる。
どうしてかな……。翔太さんが向けてくれる眼差しが、優しくて温かなものだから……?
「私の反応が、そんなに新鮮なんですか……?」
「ああ。とても。お前が驚いたり、嬉しそうにしたり、そんな表情を見ていると、こっちが幸せな気持ちになる」
翔太さんはそう言って、車を降りていく。私もゆっくりと助手席を降りると、待っていてくれていた彼と手を繋いだ。
指を絡められて、ギュッと強く握られる。その温もりが、心をじわじわと温かくした。
「この最上階、五十二階が俺の部屋。途中、ロビーで、コンシェルジュから郵便物を受け取るから」
「コンシェルジュ……ですか?」
エレベーターに乗ると、彼は一階のボタンを押す。すぐに、ロビーに着き、翔太さんにつられるがまま歩いた。
「そう、コンシェルジュ。あそこに、カウンターがあるだろう?」
彼が目配せをした先には、まるでホテルのようなカウンターがあり、品のある女性が一人、感じよく出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、真中様。本日の郵便はこちらになります」
「ありがとう」
数通の封筒を受け取った翔太さんは、再びエレベーターへ戻る。
ロビーは、待ち合いもできるように、テーブルセットが数セット置かれていた。
さすが、高級マンションだけあって、サービスが違うな……なんて感心をしていると、翔太さんが少し恨めしそうに私を見た。
「さっき、手をふりほどいたろ? なんで?」
「えっ⁉︎ だって、恥ずかしいなって思ったんで……」
コンシェルジュの人の前で、手を繋いでいるのはあまりに照れくさくて、思わず彼の手を離していた。
まさか、それを責められるなんて……。戸惑いつつ答えると、翔太さんは素っ気なく「ふぅん……」とだけ言った。
私の髪をかき上げながら、彼は舌を絡めてくる。大胆な翔太さんの行動に、私の心は乱されてばかり……。
「ここは、人の出入りが少ないから大丈夫。彩奈の新鮮な反応に、心をくすぐられるんだよ」
唇を離した翔太さんは、穏やかな目で私を見つめた。彼の綺麗な瞳に見つめられると、なぜだか視線がそらせなくなる。
どうしてかな……。翔太さんが向けてくれる眼差しが、優しくて温かなものだから……?
「私の反応が、そんなに新鮮なんですか……?」
「ああ。とても。お前が驚いたり、嬉しそうにしたり、そんな表情を見ていると、こっちが幸せな気持ちになる」
翔太さんはそう言って、車を降りていく。私もゆっくりと助手席を降りると、待っていてくれていた彼と手を繋いだ。
指を絡められて、ギュッと強く握られる。その温もりが、心をじわじわと温かくした。
「この最上階、五十二階が俺の部屋。途中、ロビーで、コンシェルジュから郵便物を受け取るから」
「コンシェルジュ……ですか?」
エレベーターに乗ると、彼は一階のボタンを押す。すぐに、ロビーに着き、翔太さんにつられるがまま歩いた。
「そう、コンシェルジュ。あそこに、カウンターがあるだろう?」
彼が目配せをした先には、まるでホテルのようなカウンターがあり、品のある女性が一人、感じよく出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ、真中様。本日の郵便はこちらになります」
「ありがとう」
数通の封筒を受け取った翔太さんは、再びエレベーターへ戻る。
ロビーは、待ち合いもできるように、テーブルセットが数セット置かれていた。
さすが、高級マンションだけあって、サービスが違うな……なんて感心をしていると、翔太さんが少し恨めしそうに私を見た。
「さっき、手をふりほどいたろ? なんで?」
「えっ⁉︎ だって、恥ずかしいなって思ったんで……」
コンシェルジュの人の前で、手を繋いでいるのはあまりに照れくさくて、思わず彼の手を離していた。
まさか、それを責められるなんて……。戸惑いつつ答えると、翔太さんは素っ気なく「ふぅん……」とだけ言った。