イジワル専務の極上な愛し方
専務室に戻ると、社長と翔太さんは立ち上がり、なにかを話していた。
私が入ってきたことに気づいた社長が、呆れたように首を横に振る。
「翔太から、聞いた。きみたちは、付き合っているんだな。しかも、同居しているとか」
大きくため息をつかれ、私は慌てて頭を下げた。
「ご挨拶も遅れ、今日はこのような事態になり、本当に申し訳ありません」
「彩奈じゃなく、俺が悪い。親父、責めるなら俺を責めてほしい」
すかさず翔太さんがフォローを入れてくれ、思わず顔を上げた。
「でも、元はと言えば、私が原因なんです」
翔太さんにだけ、責任を被らせるわけにはいかない。
社長を必死に見つめると、またもため息をつかれた。
「改めてゆっくり話をしよう。まったく、直哉といい翔太といい、本当に私の息子たちは」
まるで独り言のように言いながら、社長はドアまで歩いていく。
それに気づいた私は、サッとドアを開けた。
「翔太に田辺さん。浅沼社長との仕事は、こちらにも会社のいい宣伝になる。取引に関しては、成功させなさい。失敗は許さん」
翔太さんと私を交互に見た社長は、足早に出ていった。
私が入ってきたことに気づいた社長が、呆れたように首を横に振る。
「翔太から、聞いた。きみたちは、付き合っているんだな。しかも、同居しているとか」
大きくため息をつかれ、私は慌てて頭を下げた。
「ご挨拶も遅れ、今日はこのような事態になり、本当に申し訳ありません」
「彩奈じゃなく、俺が悪い。親父、責めるなら俺を責めてほしい」
すかさず翔太さんがフォローを入れてくれ、思わず顔を上げた。
「でも、元はと言えば、私が原因なんです」
翔太さんにだけ、責任を被らせるわけにはいかない。
社長を必死に見つめると、またもため息をつかれた。
「改めてゆっくり話をしよう。まったく、直哉といい翔太といい、本当に私の息子たちは」
まるで独り言のように言いながら、社長はドアまで歩いていく。
それに気づいた私は、サッとドアを開けた。
「翔太に田辺さん。浅沼社長との仕事は、こちらにも会社のいい宣伝になる。取引に関しては、成功させなさい。失敗は許さん」
翔太さんと私を交互に見た社長は、足早に出ていった。