イジワル専務の極上な愛し方
目を閉じていても分かるくらいに、日差しが差し込んでいる。

あっという間に、朝になったみたい。ゆっくり目を開けると、白い天井が見えた。

日差しが当たっていて、眩しいくらい。朝……といっても、だいぶお昼に近いんじゃないかな。

ゆっくり起き上がり、横で眠っている翔太さんに視線を向けると、彼の姿はなかった。

「あれ？ 翔太さん？」

見渡しても、室内にはいない。壁掛け時計を確認すると、十時半になっている。

もしかして、急な仕事が入ったとか？ 彼が起きたことに気づけなかった自分を情けなく思いながら、ベッドの下に落ちていた服を拾い着る。

急いでリビングへ向かったけれど、翔太さんの姿はなかった。

ダイニングテーブルにも、リビングテーブルにもメモはない。スマホにも、彼からの連絡はない……。

どこへ行っちゃったんだろう……。なにか、あったの？

不安になりながら、翔太さんに電話をかけると、着信音が廊下の奥から聞こえてきた。
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