生真面目先生のちょっと大人の恋の話
11
私は今日に限って仕事もそこそこに学校を出る。

でもそわそわして、夕飯の献立が思い浮かばない。

「もう…、今日はカレーだな。」

私はひたすら無心で野菜を切るが、やっぱり時々手が止まる。

いつもより時間がかかったが、カレーは何とか出来た。

でも…、まだ将人は来ない。

時間的にはもうここへ来ていてもおかしくないのに。

間に合わないかもしれないと焦っていたのは無駄だったようだ。

私は手を拭くと、リビングに落ち着く。

私はテレビを見ながら、ソファに座る。

でもテレビの内容は少しも私の頭に入ってこない。

何か急な用事でも任されてしまったのかな。

教頭先生にでも捕まっていたら、遅くなることもあるかもしれない。

でも…。

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