生真面目先生のちょっと大人の恋の話
私は複雑な表情をしてしまった。

「今日宏弥は夜勤ですから、心配しているでしょうね。ラインだけ送っておきます、いつ確認できるか分からないですけどね。」

そして横田先生はキッチンへ行った。

「さっ、私が洗濯を干している間にうどんを食べちゃってください。やる事をやったら私も帰ります。」

横田先生にこれ以上迷惑はかけられない。

「本当にありがとう。」

私はうどんを一口食べると、ニッコリ笑った。

「おいしい。」

温かいものが身体に染みてくる。

「また落ち着いたら、話して下さいね。」

それだけ言うと、横田先生はてきぱきと動き回り、最後には私がうどんを食べたどんぶりまで洗って帰って行った。

凄い人だな…とつくづく思う。

もしかすると宏弥に勿体ないかも。

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