生真面目先生のちょっと大人の恋の話
そして今度は私の胸にキスをした。

「将人!」

思わず声を上げた私に将人はニッコリと笑う。

「朝弥の身体は柔らかいな。」

そのまま私の胸に顔をうずめる将人。

そんな子供のような可愛さを見せる将人を私は優しく抱き寄せる。

辛い経験を話してくれた将人を改めて愛おしく思う。

「そろそろ起きないと、ウォーキングの時間が無くなっちゃう。」

私のそんな声に将人は顔を上げた。

「朝弥、今日は無理だと思う。」

「えっ、でもまだ間に合うよ。」

すると将人は苦笑いをしながら、顔をしかめた。

「自分の身体に聞いてみろよ。」

私は首をかしげながら、ベッドから出ようとした。

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