生真面目先生のちょっと大人の恋の話
18
「お姉ちゃん、おめでとう。」

福田先生の息子さんがにっこりと私に笑いかける。

5歳になった息子さんに会うのは何度目なんだろう。

福田先生はあの後に生まれた1歳半の娘さんを抱いている。

「福田先生、凄く可愛いんですけど連れて帰って良いですか?」

「ダメに決まっているだろう。それに…。」

私は福田先生の言葉を無視して、将人とその娘さんの顔を覗き込んで頬をつついてみる。

にっこりと笑う笑顔はまさに天使だ。

将人はふっと息子さんの方にしゃがみ込むと言った。

「おめでとうは、違うお姉ちゃんなんだ。」

そう、私が将人を知り合ってから2年が過ぎた。

今日は宏弥と横田先生の結婚式。

同じテーブルについた私達は話し込んでいた。

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