生真面目先生のちょっと大人の恋の話
「…どうしよう、ちょっと気分が悪い。」

「えっ?」

よくよく吉永先生の顔を見ると、すこし青白いような気がする。

「大丈夫ですか?」

私は慌てて声を掛ける。

「俺…、見かけによらずあんまり酒に強くないんだよな。でもとても楽しかったから、ついつい飲み過ぎてしまったみたいだ…。」

私達は急いで居酒屋に入り直して、トイレに駆け込む。

そして今、私は吉永先生の背中をさすっている。

「もう全部出しちゃって下さい。スッキリとすると思いますよ。」

私は吉永先生に話しかける。

「朝弥は酒に強いんだな。」

「もう、今はそんな事はどうでも良いでしょう。」

その瞬間、吉永先生は身体を震わせた。

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