生真面目先生のちょっと大人の恋の話

「俺には話してくれたわけ？」

吉永先生の目線に、私はハッとする。

「単純に俺は嬉しいんだけど。」

すると吉永先生は少し腰を浮かして、私に近づいた。

私の両肩に吉永先生は両手をそっと置くと、至近距離で私の顔を覗き込む。

「ありがとう。」

思いがけない吉永先生の言葉に私は驚いた。

その瞬間…。

優しいキスが降りてきた。

「やっと本当の意味で信用してくれたみたいだな。」

私はそのまま動けない。

それがなぜなのか、良く分からなくて…。

「今度は俺の話をしようか。」

吉永先生がまた私と少し距離を取る。