生真面目先生のちょっと大人の恋の話
7
私達は外で昼食を済ますと、その店の前で向かい合う。

「今日はすっかり世話になったな。」

吉永先生は頭を下げた。

「そんなにもう気を遣わないで下さい。」

私は慌てて言う。

「しかもお昼はごちそうになってしまったし。」

私は店に目を向ける。

「まあ、これで朝弥の家も分かった事だし、いつでも行けるな。」

「そうですね。」

私のそんな返事に、吉永先生は驚きの表情が隠し切れない。

「でも、今朝みたいにいつ宏弥が来るか分かりませんよ。」

私の一言に、二人で笑い合う。

「連絡先を教えてくれ。」

吉永先生はスマホを早速取り出す。

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