生真面目先生のちょっと大人の恋の話
8

私は学校に出勤する前に、いつものようにウォーキングに出掛けようとしていた。

「おーい、朝弥。」

私を呼ぶ声を聞いて、慌てて玄関を開ける。

「おはよう、宏弥。」

私は疲れ切った宏弥を出迎える。

「やっと仕事を交代してきた。今からお前とウォーキングしてから帰って寝る。」

「無理しなくてもいいんじゃないの?」

私がそんな事を言っても宏弥は絶対譲らないと思いながらも、いつものようにそう言ってしまう。

「俺のペースだから大丈夫。」

そんな様子の宏弥を待たさないように、私は慌ててシューズを履いた。

「今日から新学期か。」

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