生真面目先生のちょっと大人の恋の話
私は初日から遅刻をしないために、二人を置いていく。

でも…、やっぱり二人は気が合うのかもしれない。

前にそう感じた事が、確信に変わっていく。

朝のこの様子を私は保健室で昼食を取りながら二人に話す。

将人は午後からの入学式の準備に駆り出されていた。

「ははは、それは見たかったな。」

福田先生は愛妻弁当を食べながら、豪快に笑った。

横田先生も楽しそうにうなずく。

「宏弥ったら、吉永先生はどんな奴だってすごい勢いで電話してきたんですよ。」

「そうなんだ。それで何て言ったの?」

私はちょっと気になって、横田先生の顔を見る。

「吉永先生は良い人だから、安心して一ノ瀬先生を任せられるよって言ったの。そうしたら、また怒っていた。」

宏弥の性格を見越して、横田先生は楽しそうに笑う。

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