生真面目先生のちょっと大人の恋の話
「大丈夫、ちゃんと宏弥は横田先生の事を考えているから。」

私は宏弥の話した結婚についての事は黙っていようと思った。

「私はそろそろ解放してほしい…。」

私はポツリと呟く。

「吉永先生とはどうなっているんですか?朝のウォーキングに来るくらいなら、やっぱり一ノ瀬先生に本気だって事ですよね。」

横田先生のウキウキした様子に、福田先生も乗り出してくる。

「あの日、俺達が帰った後、どうなったんだよ。」

福田先生は珍しく興味津々。

私が今話していたのは、朝のウォーキングに二人が鉢合わせした様子。

まだ将人との事は詳しい話はしていない。

私が少し迷いながら、どこまで話そうかと思った瞬間だった。

「俺達、付き合い始めたんですよ。」

そこに入って来たのは、将人本人。

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