憧れのアナタと大嫌いなアイツ
明るめの茶髪は全体に緩いウエーブがあり毛先まで綺麗にまとまっている
長い睫毛も、少し垂れ目の目元
ピンク色の唇もよく似合っている
華美ではないけれど綺麗なネイルの指先まで完璧な泉さん
女子社員の間では藤堂さんの彼女じゃないかって専らの噂だけれど私は違うんじゃないかって都合の良いように思っている
それでも
目の前で微笑み合っている2人が視界に入るだけで胸がチクチク痛む
その小さな傷が
「そうそう鷹也、今夜どぉ?」
「ん?あ、あぁ良いよ」
たったこれだけの会話を耳にしただけで大怪我をしたかのように開いた
呼び捨てにした上に今夜どぉ?良いよ?
やっぱり噂は本物で2人は恋人同士なのかもしれない
そうストンと胸に落ちた傷はどんどん大きく成長して
楽しみにしていたA定食のデザートのカットメロンがどうしても喉を通らない
「もう、行くよ」
席を立つ麻美に強引に腕を引かれた
「メロンが〜」
「どうせ食べられないでしょ」
返却口へトレーを置くとエレベーターに乗りこんだ
長い睫毛も、少し垂れ目の目元
ピンク色の唇もよく似合っている
華美ではないけれど綺麗なネイルの指先まで完璧な泉さん
女子社員の間では藤堂さんの彼女じゃないかって専らの噂だけれど私は違うんじゃないかって都合の良いように思っている
それでも
目の前で微笑み合っている2人が視界に入るだけで胸がチクチク痛む
その小さな傷が
「そうそう鷹也、今夜どぉ?」
「ん?あ、あぁ良いよ」
たったこれだけの会話を耳にしただけで大怪我をしたかのように開いた
呼び捨てにした上に今夜どぉ?良いよ?
やっぱり噂は本物で2人は恋人同士なのかもしれない
そうストンと胸に落ちた傷はどんどん大きく成長して
楽しみにしていたA定食のデザートのカットメロンがどうしても喉を通らない
「もう、行くよ」
席を立つ麻美に強引に腕を引かれた
「メロンが〜」
「どうせ食べられないでしょ」
返却口へトレーを置くとエレベーターに乗りこんだ