憧れのアナタと大嫌いなアイツ
火曜日の企画室ミーティングでアッサリと満場一致で決まった私の企画
【華道家が手掛ける贅沢ウエディングプラン】
先週末に麻美と立ち寄った作品展がヒントになって溢れ出た企画
いつもより贅沢で値の張るプランだけれど一生に一度の結婚式だからと無理が通ることもよくある話
そこに乗っかるチャンスとばかりに衣装や料理、生花や生演奏まで色々な企画はあるけれど
そこをプロにプロデュースしてもらうなんて考えてみればこんなにステキなことはない
「小柳さん、どこに頼むか絞ってるか?」
「はい、長谷川流へアポは取ってます」
「そうか、じゃあ仕上げまで僕が同行するから」
そう言って右手をスッと差し出した藤堂室長
その意味も分からなくてポカンと見上げていると
「小柳さんって天然だよね」
いたずらに微笑むと強引に私の右手を取って握手した
ーーあぁーー
差し出された手は握手の為だと理解した頃には藤堂室長の手は離されていて
天然だと言われ口の開いた私は恐ろしく真っ赤になっているであろう頰を両手で隠しながら小走りでデスクに戻った
【華道家が手掛ける贅沢ウエディングプラン】
先週末に麻美と立ち寄った作品展がヒントになって溢れ出た企画
いつもより贅沢で値の張るプランだけれど一生に一度の結婚式だからと無理が通ることもよくある話
そこに乗っかるチャンスとばかりに衣装や料理、生花や生演奏まで色々な企画はあるけれど
そこをプロにプロデュースしてもらうなんて考えてみればこんなにステキなことはない
「小柳さん、どこに頼むか絞ってるか?」
「はい、長谷川流へアポは取ってます」
「そうか、じゃあ仕上げまで僕が同行するから」
そう言って右手をスッと差し出した藤堂室長
その意味も分からなくてポカンと見上げていると
「小柳さんって天然だよね」
いたずらに微笑むと強引に私の右手を取って握手した
ーーあぁーー
差し出された手は握手の為だと理解した頃には藤堂室長の手は離されていて
天然だと言われ口の開いた私は恐ろしく真っ赤になっているであろう頰を両手で隠しながら小走りでデスクに戻った