憧れのアナタと大嫌いなアイツ
“藤堂さん”イケメンには似合いの名前
下の名前なんていうんだろう・・・
そんなことを思いながら配置を進めていくと
「花乃」
ガラガラと台車を押してきた花流に呼ばれた
「花流〜」
小走りで駆け寄るとトンと胸に抱きついた
「ど、うした?」
「今ね、すっごいイケメンに会ったの、花乃一目惚れかも」
だからと言って弟に抱きつくこともないだろうに、兎にも角にも小さな頃からスキンシップの多い姉弟だったから触れ合うことに抵抗がない
「はいはい、今度も一目惚れね」
抱きついた私の頭をポンポンと撫でながら
「仕事するよ」
笑った花流の顔が少し曇っていたことを浮き足立っていた私は気づいていなかった
下の名前なんていうんだろう・・・
そんなことを思いながら配置を進めていくと
「花乃」
ガラガラと台車を押してきた花流に呼ばれた
「花流〜」
小走りで駆け寄るとトンと胸に抱きついた
「ど、うした?」
「今ね、すっごいイケメンに会ったの、花乃一目惚れかも」
だからと言って弟に抱きつくこともないだろうに、兎にも角にも小さな頃からスキンシップの多い姉弟だったから触れ合うことに抵抗がない
「はいはい、今度も一目惚れね」
抱きついた私の頭をポンポンと撫でながら
「仕事するよ」
笑った花流の顔が少し曇っていたことを浮き足立っていた私は気づいていなかった