憧れのアナタと大嫌いなアイツ
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自分の部屋に戻ると麻美に電話をかけた
「もしも・・・」
電話口の麻美は興奮したように矢継ぎ早に質問を浴びせた
私の企画が通って、その企画の要となる柊との再会から順を追って話すと
「それから、それから〜?」
俄然興味を示してくる
「だってね、花乃と恋バナ出来る日が来るなんて想像したこともなかったし・・・」
それにと区切った麻美は
「トラウマを植え付けた本人と再会したんだから・・・それはそれで責任持ってトラウマ解消してもらわなきゃ割が合わないでしょ?」
乗り気で押してくる様子に
花流のことも話すと
う〜んと電話の向こうで唸った麻美
「花流くんのシスコンっぷりは凄いからね〜、だからってこのままって訳にはいかないんだから・・・ここは私がひと肌脱ぎますか」
そう言って豪快に笑うと“また明日”と締めくくった
ーー明日は週末ーー
カレンダーを眺めながら
長谷川流の訪問があることを思い出した
ーーどうしよーー
どうもしなくて良いはずなのに
急に忙しく動き始める心臓が煩い
藤堂室長と一緒だから大丈夫と自分に言い聞かせながら長い一日を終えた