銀鏡の恋

「助けたのに殴られた…

親父にもぶたれた事ないのにぃ」

「ご、ごめんなさい

つい近過ぎるから…

本当にごめんなさい

でも優しい御父様で良かったね」

彼は『えっ?』っ顔をして

「先生…このボケにその返し…

もしかして天然?」

「ち、違いますぅ」

「あっ、また拗ねたってか先生重い~」

「拗ねてま・せ・ん

重いとは失礼な

43kgしかないですぅ」

っとあたしはさっきの彼みたいに舌を出した

!?

…思わずでた素の自分にびっくりした

咄嗟[とっさ]に彼を見ると優しく笑って

「可愛い」

っと言った

あたしはなんだか嬉しくて

恥ずかしくて赤くなった
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