優しい恋



目が覚めて時計を見たら
4時間目が終わる頃だった。

音楽の授業出られなかったな…
もうすぐお昼だけど食欲ない…

先生の授業どんなのだろう。
みんな楽しくやってるのかな。















キーンコーンカーンコーン…

「チャイム鳴った…教室戻ろう…」















保健室を出ようとした時、外を見たら
さっきまで晴れていたのに
雲が広がり暗くなっていた。

「雨降るのかな…」





ガラガラ…

「先生…」

「もう大丈夫なの?」

「はい」

「じゃあお昼だから教室戻らないとね」

「食欲なくて…」

「そっかぁ…」

「音楽の授業出たかったです。
楽しかったですか?」

「楽しかったよ」

「いいな…
次の授業楽しみにしてます。
実菜が心配してるかもしれないから
教室戻ります」

「ちょっと待って」

そう言うと先生は、1枚の紙を渡した。


「授業のとき配ったんだけど
好きな曲書いて提出してね」

「はい」


好きな曲か…
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