儚い絆
一口飲むと
あ~美味しい。
「で、どうして、そう思ったのか
聞かせてもらおうか?」
「今更、言っても・・」
「それでは、堂々巡りだろ?」と。
「‥‥‥はぁ‥‥では。」
半ば投げやりだった。
「ニューヨークに行って
一年は、連絡も取れました。
帰省も二回してくれました。
今思うと私の為だったのか
わかりませんが。
一回は、私の誕生日だったけど。」
顔をあげると彼は、無表情な顔で
私をみていた。
「二年目になると
急に連絡がとれなくなり
メールやラインをしても
返事は・・直ぐにはなく
一日目が二日目になり一週間
二週間となっていく
電話もほとんど繋がる事はない。
私の誕生日にも何もなかった。
相楽さんが遊びで行ってるわけでは
ないことはわかっていましたが・・
誕生日になんの連絡もなかったけど
年末は、帰省するのか気になり
勇気を出してメールしたら
無理!
なら、私がいこうか?
来ても相手できない!
と、相楽さんから・・・
私は、邪魔なだけなんだと
私は・・
ただ、顔がみたいだけだった。
だけど、あなたは違った
顔をみたいとさえも
思ってない
思われてないんだと」
「俺には、不安はなかった。
お前を置いていくことにも
連絡が途絶えがちになったときも
お前は、俺を理解してくれているから
忙しい俺を気にかけ
連絡を控えてくれているのだと
そんな風にしか思っていなかった。」
「それは、私が理解が狭いと?」
「いや、そんなことは言ってない。
ただ、俺をもう少し信じて欲しかった。」