儚い絆

その後・・

おばさんを通じて
相楽さんから断りの連絡はなかったが
私の中では、終わった話しとなっていた。



だが、ひと月後
正式に申し込みをしたいと
叔母を通じて連絡がきた。
「えっ、叔母さん
間違いではないの?
私の中では、終わった事になっていたの。」
「あら、かれん。
あちらは乗り気みたいよ。
相楽さんのお母様も
ご本人の柊弥さんも。」
「嘘っ・・」
「どうして?」
「あっ、ごめんなさい。
叔母さんに言ったのではなくて
この間のお見合いの席で
言い合いみたいになったの
だから。」
「そんなことがあったの?
一度、自分で確かめてみる?
相楽さんから、近い内にお会いしたいと
言われているの。」
と、言われたから
「両親に相談して連絡します。」
と、言って電話を切った。

両親は、
「どんなつもりか、聞くしかないだろう。
柊吾は、父さんといるから心配ない。」
と、お父さん。
「叶愛、逃げずにきちんと
話してきなさい。
あなたにとっても大事なことよ」
と、お母さんに言われて
土曜日のお昼に
相楽さんと再び会う事になった。
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