儚い絆
はち
そらからの柊弥さんは、
三日に一度は、私と会うようになった。
会えない日は、
おはよう・・と
おやすみ・・のラインがくる。
ひと月を過ぎたときには
私は、昔に戻ったような錯覚をしていた。
父と母は、そんな私を見守ってくれていた。
美弥と隼人にも話はした。
二人とも複雑な気持ちだったはずたが
柊吾の事も考えてくれて
「叶愛の気持ちを確認してみな。」
と、言ってくれた。
ひと月過ぎた時に
柊弥さんから
「叶愛、どうかな?
俺に対して何も感じないか?」
と、訪ねてきた。
「それは・・・
昔に戻ったような錯覚を
している自分に驚いています。」
「それって、少しは脈ありと
思っていいのか?」
と、あの笑顔で言う彼に
ずるいなぁ、と思いながら
コクンと頷くと
柊弥さんは、
「・・・では・・」
口を開かない彼を気にして見ると
神妙な顔をして考えている。
「‥‥‥‥???‥‥」
「子供に‥‥子供に合わせて
もらえないか?
俺は、叶愛との結婚を考えている
だから、子供ともうまくやって
行きたいと思っている。」
ああっ、そのことか?
なんか重大なことかと‥‥‥
クスクスっ、私が笑うと‥‥
彼は、びっくりして
「おかしなこと言ったか?」
「‥‥ううんっ、うふっ
はい、会って下さい。」
「‥‥ほっ、良かった。
では、次の日曜日に
動物園か水族館、それとも
〇〇ランドがよいかな?」
またまた、真剣な彼に
「クスっ、聞いて見ましょうか?
それから、連絡しますね。」
「そっ、そうだな。
うん、決まったら連絡してくれ。」
彼は、柊吾が自分の子供だと
わかったら、どんな表情を
するのかな
と、期待と不安があった。