儚い絆

到着出口から出てくる柊弥さんが見え
柊愛が「パっ...」と
呼ぼうとした瞬間

後ろから着た女性が
柊弥さんに抱きついた。

あっ!
と、柊吾と愛桜。

柊愛は、俯いた。

柊吾は、はっとしたように
私を見つめた。

私は、柊弥さんから目を離さずみていたら
柊弥さんは、その女性を自分の体から
離して
「どうしてここに?」と。
「トウヤにミツカラナイようにツイテ
きました。」
と、女性。

柊弥は、どうしたものかと
考えながらふと目を動かすと

叶愛を見つけて...
「叶愛」と、唇が動いた。

その姿に柊弥と叶愛の間に
柊吾と愛桜が立った。
柊弥は、
「えっ、子供達も?」
と、柊愛を探すと
俯いている柊愛がいた。

柊弥が駆け寄ろうとすると
その女性に腕を取られた。

愛桜は、
「ママ、帰ろう?
ママ、ごめんなさい。
私が迎えに行こうと言い出したために」
と、複雑な顔をする愛桜に
「そうだね、帰ろうか?
久々に皆とドライブできて
ママ楽しかったのよ。
ありがとう。
柊愛、大丈夫だよ。
柊愛の大好きなパパは、
なにか事情があるんだよ。
だけど、今はママと帰ろうか?」
と、柊愛の目線に座り話すと
柊愛は、コクンと頷いた。

叶愛は、柊愛の手をとり
空港の出口に向かって歩き出す。

その姿を見て
柊弥は、
女性の手を離し
「叶愛!!」
と、叫んだ。

その声に柊愛の手がギュッとしまったから
叶愛は、大丈夫だよの意味を込めて
繋いだ手を振り
後ろは振り返らずに進んだ。



柊吾と愛桜は、
叶愛の後姿を見てから
振り返り
「「最低!!!!」」
と、柊弥に向かっていい放ち
叶愛の元に走り去った。
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